貴方は命理学(以下命理と呼ぶ)をご存知でしょうか? 命理は皆様方が好んで読まれる占いとは全然次元の異なるもので、過去はもちろん未来を的確に予測し、将来起こるであろう諸々の問題の解決に手助けとなる大変に役立つ学問であります。占いとは違い極めて理論的、弁証法的な未来予測の方法であります。あくまでも学問であり、当たるも八卦当たらぬも八卦の偶然性にたよるのではなく、哲学であり、思考力、創造力、判断力を十分に生かして判定するものなのです。 では、これより概略を説明していきます。 |
最初に自分の運勢を知る手がかりとなるのは本当に生まれた年、月、日、時刻、生誕地の五つです。あくまでも本当に生まれた誕生日と時刻と出生地が基本となります。戸籍上の誕生日は関係ありません。法律上正しい出生日を届けるようになったのは昭和23年4月2日以降であり、それ以前に生まれた方は慎重に誕生日を決定する必要があります。 貴方の生年月日時は並べますと、それは単に数字の並びであります。しかしこの数字を中国より昔から伝わる干支に並びかえると、まさに立体的に貴方の運勢を知る手がかりである「命」が出現します。 四柱とは年月日時刻の4つであり、年月日時刻の現わす字が各々二字で構成されるので合計八字となり四柱八字というのです。まず第一に貴方の正確な四柱八字を知ることが必要です。四柱の組み合わせは単純に計算して56万1600の命に分けられます。又、男と女では大運の流れも違いますし何歳運かで違ってきます。大略270万通りの命の分類となり10や20のパターンで運勢の判断などできるわけがないのです。四柱の組合わせから貴方の命の高低、有力無力の仕分けを可能とするのです。 四柱の組み合わせで無力で低い命の方はあまり四柱推命とは縁がないように思われます。 |
四柱八字が解ってきますと、次に格局の決定をしなければなりません。格局とは一人一人の人間の分類であります。(吉凶とは関係ありません。)格局には内格と外格があります。ほとんどの人は内格ですが外格の人も少ないのですが存在します。 内格は全部で八つの格があります。
食神格、傷官格 日干と月支の関係で食神傷官が旺じている格です。吉に働く場合は頭が良いとか話し上手である。また食べることが好きで太っている人、逆にやせている人がいるようです。食神傷官が多すぎますと凶の作用となり食傷大過といわれ嘘つき、人を傷つける、子供に縁がないとか子供が多いとかいわれます。ロス疑惑のM.K、地下鉄サリン事件の首謀者A.Sなどが典型的な例です。 偏財格、正財格 日干と月支の関係で正財、偏財が旺じている格局です。偏財正財が吉に働くと財を得、用神財で財運めぐれば大財を得ることも可能です。しかし、財多すぎ凶に働くと財多身弱となり財に困窮し、一歩間違うと犯罪になることもあります。例として毒入りカレー事件のH.Mやオウムの経理責任者I.H女史、広報担当のJ.Fとがこの財多身弱にあたります。 偏官格、正官格 日干と月支の関係で正官、偏官が旺じている格局で、名誉、信用をあらわす格局です。吉に働くと出世立身名をなすことも可能ですが、凶に働くと官殺大過となり、信用を失う、名誉を失う、仕事も転々と移り変わり、犯罪に関わることもあるようです。 偏印格、正印格(印授格) 日干と月支の関係で正印、偏印が旺じている格局でもともと正印、偏印は母親を表し、よき働きの場合、芸術、知能を表し運の流れによってはまた他の支の案配によっては芸術方面の活躍が期待できます。しかし、日干無根(日干と同じものが支にない)で印が大過すると日干弱印大過となり、過保護流転で流れ流れの人生で決断力不足、定職無しというような人生を送るようになる可能性があります。 外格には従格、化格、一行得気格等々があります。 各々5通りあり全部で15通りの外格があります。又建禄格、陽刃格、月劫格があります。これは本来内格に属するのですが、特別扱いする場合が多いようです。全て人は必ずいずれかの格に属します。無格の人はいません。この格で自分自身の命式上の強弱を判定します。(運勢の強弱ではありません) 話が元に戻りますが年月日時刻の簡単な意味を述べておきます。 年・・・先祖、祖父母、若年期の両親(若年期) 月・・・両親 (青年期) 日・・・本人(自分自身)と配偶者 (壮年期) 時・・・子供、孫 (老年期) 大事なことは生日の干支の干が自分自身であり、これを中心として他の干支との関係で強弱を判定しますが、特に生月の支との関係で格局が決定されることを銘記しておいてください。 |
格局が決定しますと自分自身(生まれた日の干、日干と言う)の強弱が解ってきます。四柱はバランスが取れている命がもっともよいとされています。ではバランスとは何を指して言うのでしょうか。再び話が元に戻りますが(申し訳ありません)四柱八字の構成、バランスなのですが、中国の命理の基本となる考えとして全宇宙(大宇宙から小さな生命を持つ命まで)を5つの大きなエネルギーが支配すると言うものです。俗にエネルギーのことを“気”と呼ぶ人もいます。エネルギーと言いましても昔の人は字も読めない人が多く、エネルギーに誰でも解る名称をつけて説明しました。それを以下に記します。 1.木・・・東方のエネルギー、青色、春、朝 2.火・・・東方の木が火に変化。南方のエネルギー、赤色、夏、昼 3.土・・・南方の火が土に変化。中央のエネルギー、黄色、土用 4.金・・・中央の土から金に変化。西方のエネルギー、白色、秋、夕方 5.水・・・西方の金が水に変化。北方のエネルギー、黒色、冬、夜 6.木・・・再び北方の水が東方の木に変化 以上の如く5つのエネルギー(気)に仮の名をつけてこの変化の有りようを説明したのが中国の五行哲学(話が難解になりますので今回は省略します)です。 貴方の四柱八字、格局がわかりますと五行のバランスの強弱が判明します。そうしますと弱い気は助け、強い気は押さえて調和を取る必要があります。その一番大切な気(干)を用神とするのです。 では、用神にはいかなる種類がありますか説明します。 ○調候用神
○病薬用神
○扶抑用神
外格の用神は従するところ化するところの専旺な用神であり、特別な用神となります。 用神が決定しますとそれにつれて吉神と凶神が決まります。神と言いましても日本人のいう神ではなく先ほど説明しました5つのエネルギーのことで良いエネルギーと悪いエネルギーを仕分けするのです。ここまでくると吉凶の区別でいろいろなことが解ってきます。 |
四柱八字、格局、用神がわかりますとどのような事が見えてきますか説明します。(大まかな所です) ・生家の有様(子供の時の環境) ・学問の様子(知能・才能・能力の如何) ・仕事上の問題(適職、出世するのか、名誉を得るか) ・財運(お金は入るか、損するか、失うのは何時か) ・健康運(何時如何なる病となるか、重いか軽いか) ・結婚運(配偶者の良し悪し、何時結婚するか、何時離婚しやすいか) ・家庭運(家庭的に恵まれるか、楽しいか、孤独か、) ・子供運(子供は多いか少ないか、良い子か悪い子か、男?女?) 他にもいろいろと解るものなのです。 |
以上の如く四柱八字、格局、用神が判明します。次に毎年の運がやってきます。今までの説明で解ったように吉か凶かは人によって用神によって別れます。ですから各個人によって全部違います。用神運や吉神運がやってきますと良い事象が起こりますが、凶神運が巡ると凶事がやってきます。大運は一人一人違いますので今回は省略します。大運もまた用神吉神凶神によって左右されます。 最後に命理は本当の人間の姿を現わします。有名な人、出世している人、金持ちの人、その他社会的な有名人を良い命とは必ずしも言いません。今の世相(政治家、官僚、経済人、文化人、芸能人、等々)を見ればわかるように尊敬に値する人が何人いますか?すばらしい人は市井の中にひっそりとゆったりと生活しているような気がします。 また地震、洪水、政変、戦争、気候の変化等々は命理ではみません。あくまでも個人の運勢の判断が中心です。 以上説明不足で申し訳ありませんがもっと詳しくお知りになりたい方は次の番号にお電話ください。 |
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